保育園の先生から「お子さんの発達が少し気になっています」と言われた瞬間、頭が真っ白になってしまう保護者の方はとても多いです。「うちの子に何かあるの?」「障害ってこと?」「私の育て方が悪かった?」——いろんな気持ちがぐるぐると押し寄せてきますよね。
でも、まず深呼吸してください。先生の「気になる」は、子どもへのサポートを一緒に考えたいというサインです。この記事では、保育園から発達について指摘されたとき、保護者としてどう受け取り、何をすればいいかをわかりやすくお伝えします。
「気になる」って、どういう意味なの?
アイさん
ぶっちゃけさ、先生から「ノネちゃんのこと、少し気になることがあって」って言われたとき、もうドキドキが止まらなかったんだよね。「え、うちの子なにかあるの!?」ってなって。
ノネちゃん
え、ノネのこと?ノネ、なにかした?
アイさん
ノネは悪くないの!ただ、お母さんがちょっとびっくりしちゃって。「気になる」って言葉、すごくドキっとするじゃん。
ノネちゃん
そっか。でも先生、いつもニコニコしてるよ?
「気になる」という言葉、保育士さんがこの言葉を使うとき、必ずしも「発達障害の可能性がある」という意味ではありません。集団生活の中で、その子なりのペースや特性が見えてきたとき、「もう少しサポートがあればもっと過ごしやすいかも」という気持ちで声をかけてくれることがほとんどです。
保育士さんは医師でも専門家でもないので、診断を下すことはできません。あくまでも「気になる」は観察からの気づき。それを保護者と共有したいという、連携の第一歩なのです。
先生から指摘されてショックなのは、当然のこと
アイさん
でもさ、正直ショックだったよ。「え、私の育て方が悪かったの?」ってなるじゃん。なんか責められてる気がしちゃって。
ノネちゃん
ノネね、お母さんのこと大好きだよ?
アイさん
うわー、ありがとう!もうそれで十分だわ(泣)。
ショックを感じるのはまったく自然なことです。わが子を心配するからこそ、先生の言葉が刺さる。それは愛情の証です。
多くの保護者が「家では困っていないのに、なんで園では?」と感じます。それは、家庭と集団生活では求められることが違うから。家では1対1で対応できることも、20〜30人の中では難しくなる場面が出てくるのは自然なことです。「家と園で違う」は、お母さんの失敗でも、子どもの問題でもありません。
「気になる」と言われたら、次にすること3ステップ
① まずは先生に「具体的な様子」を聞く
「どんな場面で気になりましたか?」と具体的に聞いてみましょう。「みんなが座っているとき、ひとりだけ立ち歩いてしまう」「切り替えが難しくて、次の活動に移るのに時間がかかる」など、具体的な場面を知ることが大切です。漠然と「気になる」と受け取ると不安が膨らみますが、場面がわかると対策も見えてきます。
② 地域の発達相談窓口に相談してみる
保育園からの指摘をきっかけに、専門家に相談することをおすすめします。「相談=診断」ではありません。専門家に話すことで、子どもの特性をより深く理解できたり、家庭や園でできるサポートのヒントがもらえたりします。
柏市にお住まいであれば、柏市こども発達センターが相談窓口になっています。就学前のお子さんの発達に心配がある場合、心理士・言語聴覚士・作業療法士などの専門スタッフに相談できます。
③ 「障害かどうか」より「何があれば楽になるか」に目を向ける
「うちの子は発達障害なの?」という問いよりも、「この子が毎日を楽しく過ごすには、どんなサポートがあればいいの?」という視点に切り替えると、ぐっと前向きになれます。支援は障害の有無に関係なく、子どもの「困り感」に寄り添うものだからです。
保育所等訪問支援って、こんなサービスがあります
あまり知られていないのですが、「保育所等訪問支援」という制度があります。これは、専門スタッフ(作業療法士・言語聴覚士など)が保育園に直接訪問し、お子さんの様子を観察しながら支援してくれるサービスです。
児童福祉法(第6条の2の2第3項)に基づく福祉サービスで、令和6年7月にはこども家庭庁がガイドラインを策定し、より質の高い支援が全国で提供されるよう整備が進んでいます。
具体的には、
- 専門スタッフが保育園を訪問し、子どもの集団生活での様子を観察
- 子ども本人への直接支援(座る練習、言葉のやりとりなど)
- 保育士さんへのアドバイス(「こういう声かけだと伝わりやすいですよ」など)
親御さんが毎回連れ出す必要がなく、子どもがいつもの場所で、いつものお友達と一緒にサポートを受けられるのが大きな特徴です。
アイノネ(保育所等訪問支援)のサポート
柏市を中心に活動する「アイノネ」は、保育所等訪問支援を提供しています。作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)が在籍しており、保育園や認定こども園、小学校などを訪問して子どもの支援にあたっています。
「先生から気になると言われたけど、どうすればいいかわからない」「相談だけでもしてみたい」という方は、まず気軽にLINEでご連絡ください。相談は無料です。同じくツリールーツ合同会社が運営する相談支援事業所「相談支援アスト」でも、サービス利用計画の作成やサポート全体のコーディネートを行っています。
大丈夫、子どもはちゃんと育っています
アイさん
結局さ、先生が気になるって言ってくれたのって、ノネのこと見てくれてたからなんだよね。
ノネちゃん
先生、ノネのこと好きだもん。ノネも好きだよ。
アイさん
そうだよね。怖がらずに、先生と話せばよかったな。相談もしてみようって思えてきた!
ノネちゃん
お母さん、がんばれー!
先生が「気になる」と伝えてくれたのは、あなたの子どものことを一生懸命見ているからです。それは責めているのでも、不安をあおりたいのでもなく、一緒によりよい環境をつくりたいというメッセージです。
ショックを感じながらでも、一歩を踏み出してみてください。相談することで「なんだ、こういうことか」と腑に落ちることも、「こんな支援があったんだ」と選択肢が広がることも、きっとあります。
あなたの子どもは、ちゃんと育っています。